FXや株取引よる借金は珍しいことではないです。
特にFXについては自動売買など色々な投資ツールが出てきたりして、ちょっとした小遣い稼ぎのつもりで行っている人も少なくないのではないでしょうか。
株についてもネット証券によって格安の手数料で売買することもできるようになり、さらにNISAなどによる非課税枠も用意されるようになってから株取引を始めたという方も多いです。
そんなFXや株取引による追証金(借金)に関しては任意整理によって整理することができます。
株やFXのような投資による借金の場合だと、自己責任という部類に入る借金なので、任意整理できるか不安に思う方もいると思いますが、任意整理は借金理由が問われない債務整理方法なので問題なく任意整理で借金負担を軽くすることができます。
FXや株取引で追証金(借金)が出る理由について解説します。
そもそもFXや株取引発生する借金を追証金と表現しますが、これは他の借金事例ではない特殊な表現と言えると思います。
FXや株の信用取引は証拠金を用意して、元本の数倍の額の取引を行うことができます。しかし変動が大きくなって損が出てしまうと証拠金が足りなくなってしまい追加の証拠金の入金を求められます。それが追証金です。
FXや株取引に関しては必ず借金のリスクが発生するというわけではなく、取引方法によって借金が出てしまう可能性があります。では具体的にどのような場合に追証金(借金)が必要になってしまうのでしょうか。
FXは証拠金を入れて取引するという金融商品で、FX会社によって違ってきますが、多くのFX会社では証拠金の20倍までの取引が可能になっています。これをレバレッジ20倍とも呼んでいます。
元本の20倍までの取引が可能なので、100万円の証拠金から2000万円のお金が動かせるということになります。つまり2000万の場合だと単純計算で5%金額が動いたら100万の値動きになるので、6%以上思った値動きと違った動きをしたら元本割れして追証金が発生することになるということです。
実際にはもっと複雑なのですが、簡単に説明するとこんな感じになります。
FXのような少ない証拠金でハイリスクハイリターンの投資が可能な金融商品の場合は、ちょっとした値動きで証拠金が足りなくなってしまって追証金が必要になってしまうということです。
株取引の場合は現物取引だけをしているような場合なら追証金が発生する心配はないです。仮に会社が倒産したとしても投資した株の価値がゼロになるだけで元本割れする心配はないです。
ただ株取引の場合は信用取引をするとFXのようなレバレッジ取引が可能になり、元本の3倍までの取引が可能になります。つまり100万円の証拠金で300万円の投資が可能になるということです。
そのため購入した銘柄が不祥事や倒産などということになり、元本割れするような損を出してしまうと追証金が発生することになります。
株取引の場合は信用取引を行っているかどうかが追証金が出る可能性があるかの分かれ道になります。
追証金は口座に必要なお金を入金すれば証拠金が維持できるので問題ないですが、追証金が払えない状況になってしまった場合にはどうなるのでしょうか?
結論を言ってしまうと、期限までに追証金の入金がなかった場合には、現在持っているも銘柄などのポジションが強制的に決済されてしまいます。強制決済されて維持率が問題なければそれ以上請求されることはないです。
ただ強制決済したとしても残高が不足しているような状況だと、証券会社やFX会社から差額分を請求されてしまいます。
追証金の請求を受けて支払えるようなら問題ないですが、払えないような場合には最終的には財産の差し押さえなどの法的措置を受けることになると思ったほうがいいです。
最悪の場合は給料が差し押さえられてしまって、借金問題を抱えていることを会社に知られてしまい、会社にも迷惑をかけることになります。
こういった事態を避けるためにも追証金を払えない状況になってしまった場合には、任意整理を含めた債務整理方法を検討するために、弁護士や司法書士に状況を説明して対策を講じる必要があります。
任意整理は借金の理由が問われない債務整理方法になっており、債務整理の中では一番行われている方法になります。
任意整理は資産を残したままで借金の負担を減らすことができ、弁護士に依頼した場合でも債務整理の中では一番費用が小さいので利用しやすい方法です。
ただ借金の減額率は高くないのと、担当する弁護士の交渉力によって成果が左右される債務整理方法なので弁護士選びが非常に重要になってきます。
また任意整理なら家族に内緒で借金を整理することができるので、家族に内緒でFXや株取引をして借金を作ってしまった場合には、任意整理で密かに借金を整理できるというメリットがあります。
FXや株取引を内緒でやっていて借金を作ってしまった場合には、それが発覚することで離婚問題にもなりかねないので、秘密裏に整理できる任意整理の利用を検討する方は少なくないです。
FXや株取引による追証金(借金)の額が大きい場合には個人再生や自己破産を検討することになります。
レバレッジをかけすぎて自分の返済余力を大きく上回る借金を作ってしまった場合には任意整理では完済しきれない可能性があるので、そのような場合には、元本からばっさりと借金を減額することができる個人再生を自己破産を検討する必要があります。
個人再生も任意整理と同様に借金の理由が問われない債務整理方法になっており、FXや株式投資や先物取引などの投資による借金の整理に最適な債務整理方法になります。
個人再生も車や家などを残した状態で債務整理することが可能で、借金の減額率は任意整理よりもかなり大きくなります。
ただ手続きが非常に複雑になっているので弁護士に依頼することになるのですが、個人再生の弁護士費用は結構高額になります。
しかし自己破産を除外すると一番借金の減額率が大きい方法なので、数百万円以上の借金がある場合には個人再生を検討するのが一番現実的な方法だと思います。
ちなみに最大で借金が10分の1まで減らすることができるので、FXや株で大きな損失を出してしまった場合にかなり重宝する債務整理方法になると思います。
FXや株式投資や先物取引などによる借金では、人によって数千万円単位になってしまって返済が難しくなってしまって自己破産したいと思う人もいると思います。
しかし基本的にFXや株式投資や先物取引などの投資による借金については自己破産することはできないんですよね。
投資による借金は自己破産で免責が認められない「免責不許可事由」に該当するので普通はFXや株取引による追証金(借金)は自己破産することはできないです。
ただ裁判所には裁量免責という仕組みがあり、裁判所が個々の借金状況や反省の度合いなどを考慮して、免責不許可事由に該当しているような状況でも自己破産を認めてくれることがあります。
そのためFXや株取引による借金でも自己破産が認められる可能性は十分にあります。
任意整理後にFXや株取引の口座開設は可能なのか気になっている方も多いのではないでしょうか。
投資による借金で失敗したとしても、将来のことを考えて「つみたてNISA」など安定した投資を行いたいと思う方もいると思います。
そういった場合に任意整理後にFX会社や証券会社の口座開設が可能なのか心配に思っている方もいるかと思いますが、安心て大丈夫です。
任意整理をしたとしてもFX口座や株取引口座の開設は可能です。
ただ任意整理の直接の対象になってしまった金融機関の場合は口座開設を断られる可能性があります。しかしそういった関係がないような金融業者なら普通に口座開設は可能です。
FX会社や証券会社は信用情報機関には加盟してないので、任意整理したとしても信用情報を照会することはないので問題なく口座開設できます。
FXや株取引による追証金(借金)は任意整理によって整理することができますが、金額が大きい場合には任意整理では返済しきれない可能性があります。
FXや株取引による追証金(借金)は場合によって数千万円にもなることがあるので、そういった状況で任意整理を利用しても完済するまでにどの程度の期間が必要なのか想像できないです。
そのため追証金の額がそこまで大きくないようなら任意整理を利用して、追証金の額が大きいようなら個人再生や自己破産を考えるといいと思います。
もし専業投資家の場合には、FXや株取引で追証金を抱えてしまった場合には返済のあてがないということになるので自己破産しか選択肢がなくなってしまいます。
FXや株取引による追証金(借金)の債務整理については、その方の経済状況や借金額によっても最適な方法は変わってくるので、まずは任意整理を含めた債務整理に慣れている弁護士事務所の無料相談を利用するといいと思います。
下記で都道府県別に任意整理を含めた債務整理について無料相談できる弁護士や司法書士をまとめているので参考にしてください。
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